阪神江越大賀外野手(29)、斎藤友貴哉投手(27)と、日本ハム渡辺諒内野手(27)、高浜祐仁内野手(26)の2対2の交換トレードが18日、両球団から発表された。

江越は駒大から14年ドラフト3位で阪神に入団。身体能力の高さと、走攻守3拍子そろったスラッガーとして期待され、2年目の16年には7本塁打を記録。近年は代走、守備固め要員として起用され、今季は24試合に出場して4盗塁をマークしていた。

斎藤は18年ドラフト4位で阪神に入団。150キロ台後半の直球を武器に、主に中継ぎとして出場。今月15日のフェニックスリーグ・日本独立リーグ選抜戦(宮崎市清武)の8回に登板し、161キロをマークするなど、ポテンシャルの高さを示していた。

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<阪神過去の主な複数トレード>

◆江夏豊投手・望月充外野手左右南海=江本孟紀投手・長谷川勉投手・池内豊投手・島野育夫外野手(75年オフ)球界最高左腕、江夏の放出に球界は騒然となった。江夏は移籍先の南海で名リリーフ投手に転身。阪神入りした江本は開幕投手3度と右のエースに。池内も82年に、当時のセ最多タイ73試合登板と活躍した。

◆田淵幸一捕手・古沢憲司投手左右西武=真弓明信内野手・若菜嘉晴捕手・竹之内雅史外野手・竹田和史投手(78年オフ)新生西武は球団の顔として人気者の田淵を熱望。深夜のトレード通告に田淵は涙を流した。阪神に加わった真弓は長打力ある1番打者として、85年Vの立役者に。内野と外野、レギュラーと代打と、与えられたあらゆる立場で傑出した数字を残した。

◆関川浩一捕手・久慈照嘉内野手左右中日=矢野輝弘捕手・大豊泰昭外野手(97年オフ)長打力不足解消を目指す阪神と、広いナゴヤドームで守りを固めたい中日の思惑が一致した。大豊は在籍3年で62本塁打。ともに阪神に移った矢野は正捕手に収まり、03、05年のVをけん引。中日移籍の関川は外野手へ転じ、99年に打率3割3分でセ2位と才能を開花させた。

◆山田勝彦捕手・伊達昌司投手左右日本ハム=下柳剛投手・中村豊外野手(02年オフ)星野監督の肝いりで、個性派左腕の下柳を迎えた。03年さっそく10勝を挙げ、優勝に貢献。独自の理論で投手陣のリーダーとなった。阪神在籍中の80勝は、移籍投手では球団最多。中村豊は05年中日との首位攻防戦で決勝本塁打を放つなど、渋い輝きを放った。

◆浜中治外野手・吉野誠投手左右オリックス=平野恵一外野手・阿部健太投手(07年オフ)内外野をそつなくこなす平野は、チームに欠かせない存在となった。10年の打率3割5分はセ2位で、214安打したマートンの3割4分9厘をも上回った。同年の59犠打は、現在も球団シーズン最多だ。金本、新井、鳥谷ら主軸につなぐ名脇役だった。

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