ソフトバンクのドラフト2位、日本製鉄鹿島・大津亮介投手(23)が24日、茨城・鹿嶋市内にある同社内で指名あいさつを受けた。体脂肪1桁台、50メートル5秒8と抜群の身体能力を持つ最速152キロ右腕は、即戦力としての貢献を目指す。

高い期待の言葉がかけられた。出席した福山龍太郎アマスカウトチーフ(46)からは「我々としては千賀がメジャー挑戦するかもしれない。ぜひとも、あなたの力で埋めてもらえればと思っております」。これに対し大津は「千賀投手の穴を少しでも埋められるように。これからケガをすることなく、貢献できるように頑張りたいです」と緊張しながらも、真っすぐな目で返答した。球団からは王貞治球団会長(82)と藤本博史監督(58)のサインボールがプレゼント。これには笑顔も見せた。

身長177センチ、体重70キロ。高校までは主に内野手を務めていた。大学から本格的に投手を始め、投手歴わずか6年と、伸びしろがある。担当の宮田善久スカウトは「即戦力に近い。先発、中継ぎ、どちらでもこなせる。制球と変化球の精度が良く、特にチェンジアップやカーブなどの緩い球が使える。タイプで言えば、東浜や板東。細身ながら強いボールを投げられる」と評価している。

ドラフトから4日。これまでに届いた祝福の連絡は500件以上と周囲からの反応は大きい。30日からは社会人野球の集大成となる日本選手権が始まる。「お世話になった会社、チームメート、家族に恩返しが出来るように頑張りたい」と意気込んだ。