オリックスが今シリーズ初勝利。1点差をものにして、1勝2敗1分けとした。

投手陣がヤクルト打線を抑えた。先発の山岡泰輔投手(27)は毎回走者を許しながら、2併殺を奪うなど要所を締めた。5回途中で降板し、2番手宇田川優希投手(23)がマウンドへ。5回1死三塁から連続三振。6回も1死一、三塁とピンチを招くが、0で切り抜けた。

2番手宇田川、3番手山崎颯一郎投手(24)ともイニングまたぎでスコアボードに0を並べた。

3回には2死二塁から6番杉本裕太郎外野手(31)が左前適時打で先制点を奪った。貴重な1点を投手陣が守り抜いた。

第3戦を終えて2敗1分けだったのは過去に3チーム。そのうち、62年東映と86年西武は逆転で日本一。3分の2が日本一となっている。オリックスも26年ぶりの日本一へ、逆襲が始まった。

▼オリックスが1-0で逃げ切り、今シリーズ初勝利を挙げた。シリーズの1-0勝利は14年<5>戦ソフトバンク以来17度目となり、オリックスは初めて。オリックスの安打は3本だけで、3安打以下の勝利はシリーズ8度目(最少は2安打勝利)。オリックスにとっては3安打以下の勝利も初めてになる。2連敗後に初勝利を挙げたケースは16年日本ハムまで過去18度あり、逆転優勝は6度でV確率33%。逆転Vの6度は次の試合も勝ってタイに戻しており、27日の試合は負けられない。

▼2番手の宇田川が日本シリーズ初勝利。宇田川は20年育成ドラフトで入団し、今年7月に支配下登録。育成ドラフト出身選手がシリーズで勝利は、09年<5>戦山口(巨人)11年<5>戦山田(ソフトバンク)17年<5>戦砂田(DeNA)17、19、20年に計4勝の石川、同3勝の千賀(ともにソフトバンク)に次ぎ6人目。育成から支配下に登録された年に勝ったのは宇田川が初めてだ。なお、宇田川は23歳11カ月で、オリックスでは95年<4>戦小林の24歳10カ月を抜く球団最年少勝利。

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