来季は捕手でフル出場?広島坂倉将吾捕手(24)が、秋季日南キャンプでブルペンにこもる。

新井新監督の方針で、来季は捕手に専念することに。この日打ち上げたマツダスタジアムでの秋季練習でも連日、ブルペンで投手の球を捕り、捕手としての感覚を戻していった。秋季キャンプも「まずは捕ること。捕らなきゃ投げられないですし、そこに関しては重点を置いてやりたいなと思います」と狙いを定めた。

今季は一、三塁、捕手を務めて全試合に出場した。「今季、全試合出たのでつらさはわかりますし、これが捕手だったら…と何回も考えましたけど、そんなにこちらが身構えることもないというか。(フル出場を続ける上で)やらなきゃいけないこと、やった方がいいことを今年見つけられたので、そんなにあわてていないですけどね。その面に関しては。ただオフはオフでやらなきゃいけないこともありますし、ちゃんと走ったり、強化したりとか、それはちゃんとやりたい」とオフも準備に励む。

正捕手・会沢という高いカベが、チーム内にどっしりとそびえる。「まわりにいい選手がいっぱいいる。(会沢)アツさんだけを抜けばいいという話ではないと思うので。ちゃんとしなきゃいけない」と本人は緊張感を持って臨むが、今季2割8分8厘、16本塁打、年間155安打を放った打力はチームにとって不可欠。持ち前の攻撃力を最大限に生かせる方法を新監督が考え抜いての捕手専念案だけに、坂倉もできる限りの準備で応えていく。【堀まどか】

○…林が巻き返しを誓い、マツダスタジアムでの秋季練習を打ち上げた。21年は102試合で10本塁打、40打点を挙げたが、今年は1軍出場なし。「悔しいという気持ちが一番」という思いを抱え、フェニックスリーグで守備力向上、最短距離でバットを出す打撃練習に取り組んだ。今季119試合で三塁を守った坂倉が、来季は捕手に専念。「自分が打ったり守ったりしないと出られないので、まずはそこ。必死にがむしゃらにアピールするだけです」と力を蓄え、定位置奪取を狙う。

○…野間が、野手キャプテンを務めた1年を振り返った。「勝つために、という感じで1年間できた。いい経験でした」とCマークの重みを感じながら、チームの低迷時には大瀬良や堂林らと打開策を話し合い、力をつくした。秋季日南キャンプでは「打つ方に関しては、強く捉えられるように。今年は盗塁は(7個と)走れていない結果が出ているので、秋に実戦があれば積極的に試しながらやっていきたい」と技術向上に励む。

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