ヤクルト川端慎吾内野手(35)が2日、都内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、2500万円減の2500万円でサインした(金額は推定)。昨季は91試合出場で打率3割7分7厘と活躍したが、今季は52試合に出場で打率1割7分5厘と個人的にはふがいない成績。「チームは優勝したのですが、個人的には苦しい、悔しいシーズンになりました」と年俸も半減した。

21年にリーグ優勝を決めた10月26日のDeNA戦で右太もも裏肉離れを発症。さらに今年1月の自主トレ中に再発した。「キャンプもろくに出来ない状態で、今年の開幕を迎えることになってしまった。それが開幕から打てなかったことにも響いたのかなと。走るのもめちゃくちゃ怖くなって、練習量もだいぶ落ち、どんどんマイナス方向に行ってしまった。本当に12月、1月、2月の3カ月が大事なんだなと感じましたし、今年は3カ月しっかり練習して、万全の状態で迎えられるようにやっていきたい」と巻き返しを期す。

内川、坂口が引退し、チームでは青木、石川に次ぐ年長者となった。「21年のような成績を残すことは本当に難しいかもしれないけれど、少しでも近づけるように死に物狂いで練習したい。若手の手本にならないといけない」とする一方、「若い子たちは、みんな積極的で向上心もあって、そういうところは見習っていかないといけない」。切磋琢磨(せっさたくま)して吸収する姿勢も示し、遊撃でベストナインに輝いた21歳の長岡らとのレギュラー争いに臨む。【鎌田直秀】

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