阪神岡田彰布監督(65)が10日、ABCラジオ「サクサク土曜日 中邨雄二です」に生出演した。

同じく番組に出演していた桧山進次郎氏(53=日刊スポーツ評論家)の現役当時を振り返った指揮官は「調子悪くなってきたら、左ピッチャーに当てようと思っていたんよ。バットが遠回りするから、左の外のスライダーが合うんよ。そういう感覚をいつも持ってたね」と回顧した。

桧山氏は「センターに打ち返そうとして、バットの出がよくなる」と説明。指揮官は「自分ではあんまりグラウンドでは言わなかった」と、当時からコーチを介して選手にアドバイスを送っていた。

助言をコーチに託す理由については「2軍(監督)の時に教訓を得てグラウンドでは言わないことにした」と明かした。

続けて「(他の選手が)『またあの選手ばっかり教えて僕教えてもらってない』って、そういう風になるんよ、18、19歳で入ってきた選手とかね。結構(選手が)見てるんよ。『また教えてもろてる、いいなあ』って。だからグラウンドでは直接言わないようにしている」と話した。

ただ、今年11月の高知・安芸での秋季キャンプでは、大山、佐藤輝らに直接指導する場面が見受けられた。

それについては「前(監督していた時)は(話さないこと)それで通用した。みんなある程度力があるから、ちょっとしたチェックポイントでよくなる。今回はちょっと前よりはだいぶ直接声はかけたよね」と意図を明かした。

さらに「今の若い選手は興味を持たしたら、『こんなこともあるんだ』みたいな、興味あるレベルの高い話をした方が、余計取り組む姿勢はよくなるね。まだまだ伸びしろがあるから、そこを伸ばしてあげないと。だから今回は言う回数は多くなると思う。体動かないから口くらいは動かそうと思って」とジョークを交えながら、時代に合わせた指導法を変化させていることを説明した。