巨人は15日、バングラデシュを訪問中の会田有志ファームディレクター(38)と円谷英俊スカウト(38)がバングラデシュのストリートチルドレンと触れ合い活動を報告した。

ストリートチルドレンの就学・就労支援や啓発活動を行うNGOエクマットラの共同代表も務めている、バングラデシュ野球代表チームの渡辺大樹監督が、路上生活児への教育機会を提供するプログラムの「青空教室」を開催。両親がいない子ども、両親がいても薬物中毒で育児を放棄されてしまった子ども、空腹を満たすためにシンナーを吸ってしまう子どもらと交流した会田ファームディレクターと円谷スカウトは「人生でも一番衝撃を受けた一日」と振り返った。

初めて持ったバットでボールを上手にコンタクトする子どもたちに渡辺監督は「毎日生きるか死ぬかの生活をしているので、生き抜く力が強く、自然と動物的な嗅覚や勘も磨かれているように感じる」と説明。会田ファームディレクターは「あきらめずに取り組み続けることの大事さを子どもたちに伝えたが、私自身がそれを一番に学んだ」と話した。

午前中にはダッカ日本人学校・幼稚園にも訪問。野球を指導。猪原眞治校長は「子どもたちには夢のような時間でした。2人のコーチは『継続する事の大事さ』を伝えてくれた。子どもたちの持つさまざまな夢の実現にもつながると思う」と感謝した。