ソフトバンクの新人合同自主トレが8日、福岡・筑後市のファーム施設でスタートした。

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ドラフト2位の大津亮介投手(23=日本製鉄鹿島)が、新人合同自主トレの「全体キャプテン」に任命された。今季新人では唯一人の社会人出身で「自分が一番年上なので、高校生、大学生をまとめられるように頑張りたい。少しでもみんなに頼ってもらえるように」。即戦力として期待される右腕は1月中に4~5度のブルペン入りを計画。キャンプA組入りへアピールする。

ドラフト3位の甲斐生海(いくみ)外野手(22=東北福祉大)は笑顔が持ち味だ。プロでの登録名となる「生海」のビブスを着てランニングなどをこなし「楽しくやりたいタイプなので」と、練習中はにこにこ顔を崩さなかった。視察した小久保2軍監督から「A組に入るかどうか、見極める」と期待をかけられた甲斐生は「テレビで見ていた人なので、圧倒されるというか、うれしいです」と感激していた。

ドラフト4位大野稼頭央投手(18=大島)は「体作り」にテーマを置いてプロ生活をスタートさせた。

新人合同自主トレ初日のランニングメニューもしっかりこなした。「走ることは得意。自信も持っています」。身長175センチ、67キロと細身の左腕だけに「他の選手に比べて体が小さいので、この状態では通用しないと思う。まずは1軍で通用するような体を作りたい」とビルドアップを目指す。

新人合同自主トレの投手キャプテンに指名されたドラフト5位松本晴投手(21=亜大)は「これからいろんな経験ができるということでワクワクしています」と気持ちを高ぶらせた。キャッチボールでは2位大津とコンビを組み距離50メートルも投げた。「(年末は)もっと長い距離を投げていた。少し物足りないくらい」と照れ笑い。宮崎キャンプでのA組入りを目標に「しっかり取り組んで、アピールできるようにしたい」と気を引き締めた。

ドラフト6位吉田賢吾捕手(21=桐蔭横浜大)は、メディカルチェックで右肘に問題があったため、キャッチボールなどを行わず一部別メニューとなった。「大事を取ってです。(自分としては)全然、問題ないです」と話した。その分、打撃練習や下半身強化を行い「この期間で、今までと違った目線で、体のことを見直す機会だと思って、プラスにとらえてやっていきたい」と前を向いた。

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