ロッテの山本大斗外野手(20)が13日、さいたま市のロッテ浦和球場で自主トレを公開し、「開幕スタメン! 1年間1軍!」と20歳の誓いを掲げた。

キャッチボール、ノック後、ロングティー打撃で131度フルスイングを繰り返した。「とにかく強い打球を打とうと考えてやった。自分の中ではかなり良い感じ」。打球速度は隣を走る新幹線にも勝るようなスピード感だった。昨年7月に育成から支配下登録され、年末年始はコロナまん延以降初めて、地元の鳥取県米子市に帰省。同市の「二十歳を祝う会」に出席し、小中学校時代の友人らとの再会に刺激も受けた。「久しぶりにおじいちゃんに会えて、直接良い報告が出来たのは良かった」。英気も養い、レギュラー争いへの活力にあふれている。

「とにかく1軍で開幕スタメンをとりたい。自分がレギュラーを勝ち取りたい。(理想は)クリーンアップ。出られるならポジションはどこでもいい。自分の1本で勝ちにつながるように。ずっと1軍でやっていきたい」。

昨秋のみやざきフェニックス・リーグで4本塁打を放ち、吉井理人監督(57)からも大斗の名前にちなんで「ダイナマイト」と命名された。試合中に「ダイナマイトに、まわせ」と声をかけられたのも、期待の表れだ。春季キャンプでは1軍と2軍の区別をなくす方針も示されており「全員にチャンスがある。自分の長所の打撃でアピールしたい」と意気込んだ。

格闘技好きで、昨年12月13日には井上尚弥のボクシングタイトルマッチ「バンタム級4団体統一戦」も有明アリーナで観戦した。「スポーツってすごいなって思いました。ボクシングは初めてだったんですけれど、めちゃくちゃ感動した。スポーツは違いますけれど、こういう舞台で人を感動させたいと思いました」。自身も“パンチ力”でファンらを感動させるため、右の大砲「ダイナマイト山本」としてアピールを続ける。【鎌田直秀】

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