DeNA森敬斗内野手が、激戦区の遊撃争いで大前進した。

楽天との練習試合でチーム1号ソロを含む5打数4安打2打点と大暴れ。初回の3球三振を猛省しながら、2打席目以降に固め打ちした。対外試合は15打数8安打、打率5割3分3厘と絶好調だが、ケガに苦しんだ経験も踏まえ「気持ちを緩めることなく、1段階も2段階も成長できるように。開幕スタメンで出られるようにアピールしていきたいです」と気を引き締めた。

レギュラーに求められる修正能力を示した。2打席目の後に、フォームを「イメージ的に(構えの時に)バットを少し立て」ながら、縦に出すような意識へと微調整。6回に安楽から右翼席へソロ、三塁打が出ればサイクル安打だった9回には高田萌から適時二塁打をマークした。自主トレで弟子入りした鈴木大の前で躍動し「どんなふうに見えていたのか、お話ししたいです」とさらなる向上心をのぞかせた。【久保賢吾】

○…ドラフト2位の吉野光樹投手(24=トヨタ自動車)、同5位の橋本達弥投手(22=慶大)が、楽天との練習試合で実戦デビューした。7回に登板し、1回を1安打無失点に抑えた吉野は「久々の実戦で緊張感もありながら、投げきれたことは良かった」と安堵(あんど)。三浦監督は「緊張感、力みもありましたが、その中でゼロに抑えて、いいスタートを切ったと思います」と話した。

○…上茶谷が、今キャンプチーム最多の200球をブルペンで投げ込んだ。当初は投げ込む予定はなかったが、小谷コーチングアドバイザーから「投げて覚えるものがあるし、弱さも知れる」との助言で決断。「170球目くらいが一番感触があるボールが多かったんですけど、疲れてる中で一瞬の力だけでいい感触のボールを投げられたのは、今後のヒントになります」と話した。