3年ぶりに春季キャンプを完走した広島坂倉将吾捕手(24)が、自身初の開幕マスクへ向けて2日から再始動する。

開幕投手に決まった大瀬良とは2年ぶりのバッテリーとなる。3月31日の開幕戦まで実戦4試合の調整登板が見込まれる。「僕がどれだけ捕らせてもらえるか分からないですけど、会話が大事になってくると思います。大地さんに限らず、試合の中で起きたことをバッテリーですり合わせて、良いことも悪いことも共有していきたい」。コミュニケーションを取りながらバッテリーの連係を深めていくつもりだ。

捕手に専念した今年の春季キャンプは3年ぶり完走と充実したものとなった。21年はキャンプ序盤に下半身のコンディション不良。昨春はキャンプイン目前に新型コロナウイルスに感染して出遅れた。今春は藤井ヘッドや石原バッテリーコーチから指導を受けながら再び捕手道を歩み始めた。新井監督は「私自身が思っていたより、早く階段を上がっているのかなと見えます。まだ1カ月しかたっていないですけど、“キャッチャー坂倉”としていいスタートが切れているんじゃないかなと思います」と高評価した。打力はチームでもトップクラス。投手陣をリードしていくためにも、捕手技術やインサイドワーク、投手との連係を磨いていく。【前原淳】