西武金子侑司外野手(32)が元気な姿を見せた。

昨季肉離れした右太もものケアもあり、2月はB班キャンプで過ごし、ペナント開幕を2週間後に控えたこの日の1軍合流に。「1軍に合流できて良かったなという思いがありますし、首脳陣にもファンの皆さんにも元気でやれるところは見せたいと思っていたので。走ろうと思っていたので、良かったです」

初回、ロッテ小島のチェンジアップをうまく拾って安打にすると、2番ペイトンの3球目にスタート。ほぼ3秒ちょうどで二塁に達し、見事に盗塁成功となった。3回にもけん制球がうまい小島から、見事なスタートを見せ、2個目の盗塁を成功。「いいタイミングで走れたんじゃないかなと思いますし、足のことを気にせず走れているので」と充実の表情だった。

プロ通算221盗塁を誇り、コンディションが万全なら外野レギュラーの有力候補になる。再発の怖さについて問われると「ゼロかと言われたらそうじゃないところもありますけど」としながら「その気持ちに自分が勝っていかなきゃダメというのもあるので」と前向きな言葉を発した。

松井稼頭央監督(47)も「順調に(戻って)こられたのがチームにとって非常に大きいかなと思います」と力を込めた。「いろいろな顔がもちろん」と指揮官が脳裏に浮かべる多数の1番打者候補。「臨機応変にやっていきたいと思います」と幅広い起用を想定する中で、金子が一気に名乗りを上げた。【金子真仁】

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