阪神に衝撃が走った。石井大智投手(25)が12日、「腰痛」のため出場選手登録を抹消された。

球団はプロ初勝利を挙げた11日のヤクルト9回戦(甲子園)の登板時に発症したと発表。この日、兵庫県内の病院を受診した結果は明かされなかったが、腰部の疲労骨折の可能性が高いもようだ。

11日は1-1の8回に2番手で登板。2死から山田の右前打と村上の四球で一、二塁のピンチを背負ったが、サンタナを高めの146キロ直球で一邪飛に仕留め、無失点に封じた。その裏、味方打線が勝ち越し、プロ49試合で念願の1勝目を手にした。勝利の瞬間はベンチで見届け、岡田監督とも笑顔で記念撮影。だが、すでに腰を痛めており、糸原、小幡と受ける予定だったヒーローインタビューは急きょ取りやめになった。

今季は開幕から勝ちパターンの一角を担い、登板13試合で1勝5ホールド、防御率は0・60の好成績。岡田監督は「(登板中に)ちょっとおかしかったみたいやからな。俺も終わってから聞いたんよ。本当はヒーロー(インタビュー)やったんやろ?」と厳しい表情。今後については「ちょっと休まないとあかんみたいやな」と長期離脱になる可能性を示唆した。