貴浩が貴浩に青柳キラー期待。広島新井貴浩監督(46)は17日、育成選手から支配下選手契約を交わした中村貴浩外野手(23)を1軍に合流させることを明言した。

この日、右翼レギュラーの野間が前日の右太もも裏の張りで出場選手登録を抹消代わりに中村貴を昇格させる。ただ、短期間での移動による負担を考慮して合流時期を遅らせる意向。「(19日の阪神3連戦)1戦目は普通に考えたら青柳。今日は(ともに左腕の)石田で、明日は東。そういうところもあるかな」。19日阪神戦の合流即スタメン起用を示唆し、サブマリン対策に備えさせる。

 

昨年育成ドラフト2位で指名された中村貴は、「ベンチプレスは150キロ」を挙げるパワーを武器に、ウエスタン・リーグでも安定した打撃を見せる。34試合出場で打率2割7分6厘、3本塁打、20打点。野間の離脱によって生じた外野の穴を埋める戦力として新井監督が球団に相談して、支配下選手契約締結に至った。指揮官は「しっかり強く振れるところ(が魅力)。オープン戦でしっかりと1軍の投手相手にいいスイングをしていた。その後も高さん(2軍監督)からも、力強いスイングをしているよという報告は受けていた」と期待する。【前原淳】