ヤクルトが7月に入り無傷の3連勝だ。下半身のコンディション不良によりキャプテン山田哲人が今季2度目の離脱と苦しい状況の中、試合を決めたのは“代打の神様”川端慎吾内野手だった。

9回2死一塁。相手はDeNAの守護神山崎。「代打なので速い球、落ちる球どっちも行けるように。速い球は逆方向の意識で」と待ち方を決め、カウント3-1で140キロスプリットを引っ張った。

決勝適時二塁打となるその当たりは大きくバウンドし、一塁ソトの頭を越えて右翼線へ。一塁走者の長岡がそれを見て激走。決勝のホームに飛び込んだ。「二、三塁になると思った。秀樹がよく走ってくれた」と長岡をたたえた。山田不在の中「みんなが一丸となるきっかけと捉えて1つ1つ借金(13)を返していきたい」。6月頭の4連勝以来となる3連勝で再浮上へとつなげたい。

▽ヤクルト高津監督(先日は村上が1試合スタメンから外れ、この日から山田が不在という中での3連勝に)「心のどこかでそれぞれがしっかりしないと、と思っている気がする。それがすごく大事な部分で、結束して次の塁、次の1点という気持ちが出ていた」

▽ヤクルト長岡(9回2死から一塁走者として決勝の生還。どこで確信したか聞かれ)「最後まで分からなかった。(三塁手の)宮崎さんもフェイントを入れてきたので、そこで迷ったりした」

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