“シン・ハルキ”となって帰ってきた。楽天西川遥輝外野手(31)が、1軍合流即得点に貢献した。

5月26日以来の出場選手登録をされ、オリックス戦で「9番左翼」でスタメン出場。3回、先頭で第1打席を迎えると、中前打で出塁した。犠打で二塁に進み、小深田の中前適時打で先制の本塁生還。役割を果たしたが、4回1死満塁で空振り三振に倒れるなど、以降は無安打。「あそこで打てればもうちょっと楽だった。勝てて何よりです」と表情は引き締めたままだった。

今季は開幕から不調が続き、2度の登録抹消を経験した。合わせて約2カ月間の2軍調整。そこで野球観が変わった。「経験しないと分からない。ファームの人間がどんな思いで練習して、試合に出て、1軍の試合を見ているか」。競争を勝ち抜いて1軍出場できることを重く実感した。

1軍を狙い、若手ベテラン関係なく懸命に汗を流す選手たち。そこで尽力するスタッフもいる。「そいつらを代表してやっていると今まで思っていなかった。人として成長できる数カ月になっている。支えてくれた人たちのためという感じ」。1軍復帰してすぐに結果を残し、思いをプレーで表した。【湯本勝大】

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