西武がソフトバンクに3連勝した。勝利が決まり、テンションも上がるベンチ裏。金子侑司外野手(33)も笑顔で帰りのバスに向かった。

スタメン出場し、連日の一打に「いやいや」と照れる。

12日は7回、ソフトバンク甲斐野の初球153キロを完璧に捉え、痛烈にセンター前へ。勝利を決める4点目へのつなぎの一打だった。この日も7回、同じ甲斐野から痛烈な右翼線三塁打で、その後同点のホームイン。9回にも安打で出塁後、源田の適時打でダメ押しのホームを踏んだ。

貴重な俊足スイッチヒッター。ここまで出番は限られるものの、毎日、右打席と左打席で丁寧にティー打撃をするところから始めている。

「タイミングしっかり合わせて、自分のスイングができるようにということですかね」

多くは明かさないものの、技術と準備がこの大事な2勝を呼んでいる。

「なんとか、勝ちに貢献できるように頑張ろうと思います」

そう、照れながらバスに乗った背番号7。松井稼頭央監督(47)は「下位からのことを考えますと、(金子)侑司が出ると相手のプレッシャーも。今日もいいところでの三塁打も含め、らしさを出してくれています」と好調ぶりを喜んでいた。【金子真仁】