中日が天敵退治で球団通算5500勝を達成した。本拠地では通算4戦全敗のサイスニードから初回4点を奪うと、3回には細川成也外野手(25)がバースデーアーチとなる15号2ランを放ちKO。8回にはダメ押しの16号2ランで6打点と節目の勝利に貢献した。

自らの誕生日も祝福する一撃をサイスニードに浴びせた。4点リードの3回無死一塁。振り抜いた打球は右中間席に飛び込んだ。初回のラッキーな2点適時打に続く2ラン。バンテリンドームでは今季もすでに2敗、15イニング無得点に抑え込まれていた右腕を打ち砕いた。プロ7年目で最高の誕生日となった25歳は「しっかりとらえることができた。すぐに追加点が取れたのでよかったです」と会心の笑みを浮かべた。

天敵攻略へ初回集中攻撃を見せた。先頭岡林が18試合連続安打となる三塁打で出塁。3番ビシエドの中堅右を破る二塁打で1点先制。4番石川昂も安打で続き一、三塁。2死後、細川の二塁後方の高く上がった打球が中堅、右翼の三者の間に落ち(記録は右二塁打)、2点を加えた。さらに7試合ぶりスタメン起用の高橋周が中前適時打を放ち、4点を奪った。ビシエドは「好投手から先制できてよかった」。高橋周は「良い流れに乗せてもらった。追加点が取れてよかった」と声を弾ませた。

5位ヤクルトとの3連戦に先勝したものの、借金20の最下位と厳しい状況に変わりはない。1936年4月29日、大東京に勝利してスタートした球団勝ち星は巨人、ソフトバンク、阪神に続く4球団目の5500勝となった。この節目の1勝を浮上のきっかけとしたい。

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