阪神杉山健博(たけひろ)オーナー(64)が30日、大阪市内の阪神電鉄本社で行われた定例のオーナー報告後に報道陣に対応した。29日に優勝マジックが初消滅したが、2位広島に6ゲーム差で首位を走るチームの指揮を執る岡田彰布監督(65)の手腕をあらためて評価した。

杉山オーナーは「岡田監督はもともと守り勝つ野球を評価されて、少ない点数でも1点1点積み重ねて勝ち抜いていくという面で、監督が意図していることが選手に浸透している。これを短期間でやったことは非常に素晴らしいことで、大したもの。本当に岡田監督の功績だと思います、ここまで持ってきたのは」と、四球数増や進塁打などの考え方がチームに根付いていることに着目した。

また、一部報道で指揮官が今季優勝してそのまま勇退する可能性があることを報じられているが、その件については「私、そんな話全然聞いてませんし、申し訳ありませんけど『かも』の質問に対しては、ちょっと答えられない。全然知りませんよ」と否定し「来季うんぬんの話なんてのは今全然、そういう話じゃなくて。今この(優勝争いの)局面ですから」と話した。