西武は2日、埼玉・所沢市の球団施設で入団テストを行った。国内独立リーグ所属の選手や、すでにプロ野球志望届を提出した高校生など、全国から35人が参加した。

映像などでの1次審査を経て、この日の体力測定、実技試験となった。視察した潮崎哲也編成ディレクター(54)は「足の速い人間、長打が打てる人間、球の速い人間、技術の投球ができる人間…といろいろそろえてやっています。面白い人間がそろっていますよ」と話した。

実技はもちろん、測定系のテストでも現在西武に在籍している選手たちと比較しながら、合否の参考にしていくという。「こういう選手はこう伸びるんだというデータを集めている段階ですね。将来的な正解に向かって試行錯誤しているところです」と展望を話した。

昨年の入団テストには日隈モンテル外野手(23)が参加し、秋のドラフト会議で育成選手として指名された。潮崎ディレクターは「将来的なライオンズの考えとして、3軍戦を十分な試合数こなすという意味では、今の人数ではちょっと少ないのかなという部分があります」とコメント。今回の入団テストからも「必ずあると思います。何人も(ドラフトに)かかると思います、今回は」と断言。この日の合格者をスカウト会議に諮り、最終的なドラフト指名を検討していく方針を口にした。【金子真仁】