西武のリリーフ陣が耐えて、首位オリックスに連勝した。

好投していた先発の今井達也投手(25)が8回に崩れた。四球後、1死を奪うも、そこから3連続四死球。押し出しで1点を失い、なおも1死満塁で3点差。マウンドを下りた。

勝負強いオリックス頓宮を迎えたところで、2番手として水上由伸投手(25)が送り出された。しびれる場面だったが「あまり気にしてなかったです」という強心臓ぶりで攻め、二直に打ち取った。

続く宗の打球を三塁佐藤龍が後逸し、2点を失った。ただ、正面のゴロ。水上は十分に仕事をした。「前半戦に比べればすごく攻められてるというか、いいところに投げられてるんで」と充実の表情。松井稼頭央監督(47)も「非常に良くなってきた」とほめる。

1点差で2死一、二塁。7番杉本を迎えたところで、平井克典投手(31)がマウンドへ向かった。

「プレッシャー、かかりますよ。でも今井が頑張ってたんで。やるしかない」

大きなスライダーでの空振りから入り主導権を握ると、4球目で二塁ゴロに仕留めた。「腹くくって投げるだけでした」と緊迫の場面を振り返った。

9回はクリスキーが1点差を守りきった。いわゆる「必勝リレー」を支えてきた増田や佐藤隼が、再調整で1軍を離れている。まだAクラス入りの望みが消えていない、残り22試合。平井は「目の前を1個ずつ、こつこつ自分の仕事をやっていくだけですね」と落ち着いて話した。【金子真仁】