リーグ3連覇を目指すオリックスの頓宮裕真捕手(26)に、うれしいプレゼントが届いた。

13日の日本ハム戦(エスコンフィールド)の試合前。日本プロ野球外国人OB選手会の代表理事・ウィリアム・ブルックス氏から受け取ったのは「ブーマー」の文字が入ったファーストミット。阪急で84年に外国人初の3冠王に輝いたブーマー・ウェルズ氏(69)からの贈り物だった。

きっかけは、8月3日のオリックス-楽天戦(京セラドーム大阪)でブーマー氏が始球式を行ったこと。頓宮は打者役を務めていた。11年ぶりに来日した助っ人は、自身と同じ背番号「44」を着けた後輩を「とてもナイスガイで、彼のことは好きです」とすぐに気に入った。

試合前には頓宮のファーストミットを自身の手にはめながら談笑。「自分のミットが引き出しを増やす何かの助けになれば」と、自身が現役時代に練習で使っていたファーストミットを贈ることに決めたという。

この日の試合前に受け取った頓宮は「めっちゃうれしいです」と満面の笑み。「家に飾って、家宝にします。純粋にうれしいですね」と喜んだ。

チームは3連覇へ向けて優勝マジックは「8」に。優勝の知らせを届けることが、最高のお返しになりそうだ。

◆一般社団法人 日本プロ野球外国人OB選手会(JRFPA) 日本プロ野球に在籍した元外国人選手や監督らと、日本球界や社会全般との架け橋となることを目指し、18年に発足。約300人の元助っ人選手らがメンバーとなり、ファンミーティングやオンライン交流会、各種イベントへの派遣など多彩な活動を展開している。問い合わせは同会のホームページやSNSへ。