オリックスがパ・リーグ優勝を飾り、セの阪神と合わせて関西の2球団が両リーグの覇者となった。

1950年(昭25)の2リーグ分立後、64年のセ阪神、パ南海(現ソフトバンク)以来、59年ぶり2度目の快挙達成だ。

64年の阪神は、急成長を遂げた外国人投手バッキーが29勝を挙げる大活躍。22勝の村山実とともにチームをけん引し、トレードで大毎(現ロッテ)へ去った小山正明の穴を埋めた。小山との交換で加わった山内一弘も、31本塁打と本領を発揮した。

一方の南海は、スタンカ26勝、杉浦忠20勝と両輪がフル回転。打っては広瀬叔功が6月末まで4割を超える打率を維持し、41本塁打の野村克也とともに打線を引っ張った。

なお阪神は9月30日に甲子園での中日戦ダブルヘッダー第1試合に優勝を決めたが、南海は試合のなかった9月19日に阪急が敗れてのV決定だった。このため、史上初めて関西のセ・パ球団がともに本拠地で胴上げとなった。

初の関西対決となった日本シリーズでは、南海が4勝3敗で阪神を下し、日本一に輝いた。

阪神・甲子園球場とオリックス・京セラドーム大阪間は、阪神電鉄なんば線を使えば乗り換えなしで行き来ができる。ともにCSを勝ち抜き、日本シリーズで「なんば線シリーズ」の実現はなるか。

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