「ゆあ砲」が止まらない。高卒5年目の日本ハム田宮裕涼捕手(23)が貴重な1発で、新庄体制最多の60勝目を呼び込んだ。

1点勝ち越された直後の3回無死一、三塁でソフトバンク先発石川の内角高めストレートに反応。「今日もチャンスで回ってきたので思いきっていこうと思いました」。鋭く低い弾道で右翼スタンド前のラッキーゾーンに突き刺さり、逆転の2号3ランとなった。

今季は9月22日楽天戦で1軍初出場したばかり。同25日楽天戦でプロ1号を放つと28日ロッテ戦で初の決勝打、30日ソフトバンク戦は2戦連続マルチ安打にプロ初の複数打点を記録した。直近出場5試合6安打7打点。2軍では今季1本塁打で「ファームで1本しか打ってないのに、まさか(1軍で)2本打てるとは」と驚きの2号が昨季に並ぶチーム100号となった。

新庄監督は「いい打球打つでしょ。経験させていけば、ものすごく楽しみな選手の1人」と期待。この日は左翼でスタメン出場し8回の第4打席では代打を送られ「最後まで守りたい。キャッチャーで活躍したい」。本職でのレギュラー奪取を目指し、貪欲にアピールを続ける。【永野高輔】

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