広島末包昇大外野手(27)が6日、CSファーストステージ突破のキーマンに名乗りを上げた。初戦先発が濃厚なDeNA東には今季、9月7日に1発を放つなど10打数3安打。マツダスタジアムでは6打数2安打と相性は悪くない。マツダスタジアムでの全体練習後に特打を行った大砲は「苦手意識はないので、気負うことなく入れるかなと」と汗を拭った。チームが6戦4敗と苦手とする最多勝左腕攻略へ、腕ぶした。

西川や野間ら外野の主力が復帰する状況も、簡単にポジションを渡すつもりはない。主力離脱によって出場機会を増やした8月以降、打率2割7分5厘、9本塁打、21打点。結果を残し、打撃状態を維持する。「シーズン中はゼロか100の内容が多かったので、50点でもいいので、進塁打で1点を取りにいくことを考えたい。迷ったりすると一瞬で終わる。攻めの姿勢で行けたら」。長打ばかりを求めず、状況に応じた打撃に徹する構えだ。

プロでは2年目で初のCS出場も、大阪ガス時代にトーナメント戦を経験しており短期決戦は熟知している。「気負いすぎて力が入ってしまうと思うので、体はフラットな状態で臨めれば余計な力が入らずに行ける」。実戦勘を養いながら、東攻略へ向けて万全のコンディションに整える。【前原淳】

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