広島新井貴浩監督(46)が7日、CSファーストステージ初戦をチーム最多11勝の床田寛樹投手(28)に託すことを明らかにした。この日、社会人JFE西日本との練習試合に先発した左腕は、3回を31球2安打無失点に抑えた。新井監督は「今年1年レギュラーシーズンを戦って、やっぱり一番安定していたと思うので、そこで決めました」と信頼して初陣に送り出す。

改良を重ねてきたスライダーに手応えを得た。トミー・ジョン手術明けから球速が上がり、直球との緩急をつけられないでいた。球速を落として変化を大きくなるように試行錯誤してきた。この日は三振を奪うなど、イメージ通りに操ることができた。「カウントで使えるか、決め球で使えるか。反応は悪くなかった。(真っすぐと)同じ腕の振りでしっかり球速を抑えて、変化量がちょっと増えたので、手応えを感じた」。パームやツーシームを武器とする左腕に新たな引き出しが増えた。

今季DeNAには7度対戦し、3勝1敗。防御率1・88と相性は悪くない。「自分が長いイニングを投げようというより、1人ずつ1イニングずつの積み重ね。飛ばせるだけ飛ばしていけたら」と先制点を与えない投球を意識する。2戦目は今季9勝の森下が続く見込みだ。【前原淳】

 

○…CSファーストステージ第2戦先発が決定的な森下も、上々の実戦登板を見せた。社会人JFEとの練習試合で2番手として登板。緩急を意識した投球で、3回1安打無失点に抑えた。自身初のCS登板に向けて「初めてなので目の前の打者に集中したい。その中でしっかりと抑えられるように、四球とか細かなところを減らしていけたら」と無駄な走者を出さない投球と誓った。

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