広島元監督の山本浩二氏(76)と元主砲のカブス鈴木誠也外野手(29)が始球式で対戦した。

広島の練習中、一塁側ベンチ前でキャッチボールを行って肩慣らし。背番号8のユニホーム姿でマウンドに上がったが、そこでファンの大歓声を浴びて登場したのが鈴木。サプライズな凱旋(がいせん)に山本氏は一瞬、驚いた顔を見せたあと、足元へのワンバウンドの球を投げ込んだ。これを鈴木が空振りし、ファンの大きな拍手の中で始球式イベントは終了した。

山本氏は「ちょっとストライクいこうと思った。(鈴木誠也に)ぶつけてやろうかと思ったけど(笑い)、そこまでのボールじゃないわ」と笑顔で振り返り、レジェンドと対決した鈴木は「(打席に立つように言われたのは)5分前です。おそろしいっす。新井監督です」と舞台裏を明かした。

第1戦の戦いぶりに、鈴木は「いやもう、イチファンとして見てたので感動しました。球場の雰囲気もやっぱり良かったですし、僕が行くまでは(コロナで)応援もなかったので、久々に聞けて良かったです」と懐かしい雰囲気を楽しんだ。