5年後の五輪で侍ジャパンの中軸を担う-。野球が28年ロサンゼルス五輪の追加競技に決まり、宮崎・フェニックスリーグ参戦中の日本ハム野村佑希内野手(23)が、出場への熱い思いを口にした。5年後はプロ10年目。28歳と脂の乗った中心世代になる可能性が高い。同期万波との侍クリーンアップそろい踏みを果たすため、まず武器の打力に磨きをかけ、チームで定位置をつかむ。

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野村に新たな夢ができた。野球の五輪での追加種目決定に「野球が採用されるのは、うれしいこと。ジャパンは高校の時からのあこがれでしたので」と、自身が日の丸背負う姿を思い描いた。

直近の21年東京五輪では、清宮らとともに1次候補に名を連ねた。本大会のメンバーには残れなかったが、5年後は確実にチームを引っ張っていかなければならない世代になる。「そのとき、僕は10年目。僕みたいな選手が選ばれるとしたら、やっぱり打撃を期待してもらっていると思う。8番、9番の打力だとしたら選ばれない。中軸を打てるような成績、打力を身に付けていけたら」と強い口調で話した。

今季は自己最多の13本塁打、初の100安打、規定打席到達と、ターニングポイントになった1年だったが、同期のライバル万波は25発で本塁打王争いを繰り広げるなどブレーク。5年後はクリーンアップ競演の可能性もあるが「あいつはもう今そういう選手ですし。僕次第と言うところなので、頑張りたい。そういう選手になりたい」。地道に仲間の背中を追いかける。

4年に1度の大舞台に立つことが簡単ではないことも当然分かっている。今季は5年目で初めてケガなく戦い抜いたが、途中で2軍調整を経験するなど、1軍完走はできていない。「今季こういう成績でしたし、本当に来年、再来年に結果を残さなければ、28年に野球できているか分からない。まずは来年しっかりレギュラーを取れるように頑張りたいなというのが一番」。チーム内で定位置をつかみ、金メダルへの道を切り開く。【永野高輔】

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