悲劇が待っていた。ソフトバンクは延長10回に周東、川瀬、柳田の3長短打で3点を奪った。

しかし、その裏に7番手の津森がつかまった。先頭の代打角中、1番荻野に連打を浴び、2番藤岡に初球の真ん中148キロを仕留められ、右翼席まで運ばれた。痛恨の同点3ラン…。右腕はぼう然と立ち尽くし、外野では周東、近藤が座り込んだ。「抑えたら勝ちっていう中だったのに、結果打たれてしまって悔しい。後悔の投球でした」。勝てばCSファイナルステージ、引き分けでも終戦の一戦。悔やみきれない1球だった。

後を受けた大津は2死から岡を左前打で出し、最後は安田に右中間を破られた。藤本監督は「いい試合やったけどね。相手の10回の攻撃がすごかったということですね」と肩を落とした。昨季も千葉でのシーズン最終戦に敗れ、V逸。3位から日本一を目指した今年も、千葉で道半ばで終わった。

【動画】打たれたSB津森は頭をかきむしる…ロッテ藤岡裕大が延長10回裏起死回生の同点3ラン!