打ちまくって熾烈(しれつ)な捕手争いに食い込む。日本ハムの4年目・梅林優貴捕手(25)が、みやざきフェニックス・リーグ楽天戦に「9番一塁」で出場し、5回無死一塁で左翼線二塁打を放った。同リーグでは直近3試合で10打数5安打と好調。「来年のキャンプ前まで実戦ができるのは、フェニックスしかない。とにかく分かりやすく打率は残していきたい」と意気込んだ。

今季は伏見、マルティネス、郡司、田宮ら打撃面でも存在感を示してきた捕手が多い。そんな中で出場機会を得るには、打つしかない。宮崎では渡辺2軍打撃コーチからの助言を受け、常に意識してきたことがある。「左足がついたときに、良くないときは手も緩んで足も緩んで変化球に泳いでしまっていた。それをしないように」。課題を明確にして臨んだ結果が、好打率につながっている。

5月から挑戦している一塁守備も安定してきた。この日は4回1死で強烈なゴロを落ち着いてさばきアウトに。今季は本職以外のポジションで出場する捕手も多く「サブポジションがあった方がチャンスは増える。けが人が出たり延長戦で選手が出尽くしてしまうこともあるので」と、途中からの出場機会も見据え、貪欲に取り組んでいる。

二塁送球は最速1・8秒と強肩。今クール初戦の14日ソフトバンク戦では盗塁を一つ阻止しており、打って刺せる捕手として価値を高めていく。【永野高輔】

【関連記事】日本ハムニュース一覧