「プロ野球ドラフト会議supported by リポビタンD」が26日に都内で開催され、日本ハムは1位で東洋大・細野晴希投手(4年=東亜学園)を指名した。

2度の抽選に敗れたが、アマチュア左腕最速の158キロ直球を武器とする期待の新星の指名に成功。大谷翔平ばりの剛速球でエスコンフィールドを圧倒する日もそう遠くはないかもしれない。

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ドラフト会議が開始されてから40分、細野の名前が会場に響くと、引き締まった表情からほっとした表情に変わった。

「名字の最初の『ほ』の音が早く流れてくれと思って見ていました」

最速158キロの直球を中心に試合を組み立てる左腕。巧みなけん制も持ち味で、今春は4つのタイトルを獲得し、チームの1部昇格に貢献した。制球に課題が残るが「伸びしろがあると思う」と自ら前向きに捉える。対戦したい打者は大谷翔平。「自分のストレートがどれだけ通用するか試したい」と球団の大先輩との対戦を心待ちにする。

成長した1年間だった。1月、井上大監督(50)との面談で「もっとみんなの先頭に立ってやれ」と鼓舞された。最上級生として、エースとして自覚を持って野球と向き合った。大学日本代表に選出されると、守備交代の時、野手を全員待ってから最後にベンチに戻る仲間の投手たちを見て、秋季リーグから毎回、実践。「コミュニケーションがとれるようになった」と振り返る。そんな細野に指揮官は「人間的にも成長したと思う」と目を細め、「ここからが本当の勝負なのでみんなに愛される大きな投手になってほしい」とエールを送る。

中学の修学旅行以来の北海道に「球場も新しくなって、環境に恵まれた球団」と思いを強め、新庄剛志監督(51)を「人と違うことを恐れない。誰もやっていないことをやるのは勇気がいることだと思うんですけど、すごく尊敬できる方」と評した。自らも「自分の今のスタイルもみんなとは少し違うと思うので、その良さを残していきたい」とマウンドで新庄イズムを継承する。【星夏穂】