西武山川穂高内野手(31)が30日、取得した国内FA(フリーエージェント)権について揺れる胸中を明かした。

9試合に出場したフェニックスリーグがこの日で全日程終了に。宮崎・日南市内で「休みの前にはみんなで食事したり、実は1人になる時間はあまりなかったですね」と振り返りつつ、リーグ期間に正式取得したFA権にも、時には思考を巡らせていた。

「日によって(思考が)違ったりするんです。今日はこっちなのに、昨日はあっち、みたいな」

かねてFA権行使の可能性が関係者にささやかれてきた山川だが、この日、自身にその選択肢があることを初めて示唆。その上で「奥さん、家族、親、親戚、代理人もいますんで。全ての意見を踏まえた上でになると思うので。今のところ、今すぐどう言えるのはないです」と、30日時点でまだ熟考中であるとした。

今季は自身の不祥事で、わずか17試合の出場にとどまった。それが故障者特例措置に伴い、今月23日にFA権を正式取得。山川がFA宣言した場合備えて獲得調査するソフトバンクは、この日もフェニックス広島戦(日南=山川はベンチ入りするも不出場)を編成担当2人が視察するなど、周囲も騒がしくなりつつある。

日本シリーズの終了翌日(土日祝を除く)から7日間以内(同)が、権利を行使するかどうかの表明期間。難しい決断になりそうだが「めちゃめちゃフラットに、客観的にも主観的にも全てを踏まえた上で」と決断への道筋を見通している。他の主力野手同様、所沢での秋季キャンプメンバーには選ばれていないが、今後も個人での練習を続けていく予定。球団とも再度、話し合いの場を持つことになりそうだ。

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