「バウアー流」で来季の守護神の座を狙う。ソフトバンク尾形崇斗投手(24)が4日、投手組の秋季キャンプ(福岡筑後市)でブルペン入り。DeNA・バウアー式で制球力向上に取り組んでいることを明かした。「自分の制球力を点数化している。バウアーもやっている」。

この日はブルペンで48球を投じた。1球ごとに球種、ストライクゾーン9分割のコースを指定。投球解析システム「ラプソード」も使用しており、データから制球の精度が細かく導き出される。そのデータをバウアーも活用するアプリに入力すれば、10点満点中のスコアで点数が表示されるという。「自分が狙って投げた場所からどれだけ外れたのか。どの球種の精度が悪かったのかがわかる。1軍のいい投手で平均6・5点以上。キャンプはその数字を意識していきたい」と具体的な数字を掲げる。

今季は2軍で16セーブを挙げ、セーブ王にも輝いた右腕は「1軍で9回を締めたい思いはある」と来季の青写真を描いた。【佐藤究】

◆尾形崇斗(おがた・しゅうと)1999年(平11)5月15日生まれ、宮城・富谷市出身。学法石川(福島)では1年夏からベンチ入り。2年秋からエース。3年夏は福島大会8強入り。17年育成ドラフト1位でソフトバンクに入団し、20年に支配下登録。182センチ、83キロ。右投げ左打ち。

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