西武から戦力外通告を受けたブランドン内野手(25)が8日、心機一転の思いを口にした。

プロ3年目のシーズンを終え、10月31日に来季契約を結ばないことが通告された。「正直、びっくりしました。頭の中が真っ白になってしまって」。

身長179センチとプロ野球選手としては決して大柄ではないものの、バランス良いフォームからの打球は力強く、潜在的な飛距離はチームでも上位に入る。首脳陣からも「万全ならば1軍のレギュラー候補になる」という声もある右打者だ。

その「万全ならば」がなかなかうまくいかず、今季も股関節痛に悩まされた。2軍でもイースタン・リーグ開幕当初は4番を打つ試合も多かったものの、今季は13試合連続出場が最長。コンディションを確かめながら3軍戦に出場する機会の方が多かった。

通告直後は真っ白になっていたものの「いろいろな人から連絡をいただき、話をして」と徐々に整理。秋季キャンプの中休みとなったこの日「また頑張ろうという気持ちです」と気持ちを新たに、9日のキャンプから再び前向きに練習参加していく思いを明かした。15日の12球団合同トライアウトは受験予定なし。球団は今後、育成契約を結ぶことを検討しているとみられる。【金子真仁】

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