楽天太田光捕手(27)が9日、正捕手定着へ打撃強化を掲げた。

今季は支配下の捕手6人で最多となる104試合に出場し、打率2割4分3厘、3本塁打、14打点の成績を残した。「2割8分以上は打てるようにしたい。(オリックス)森(友哉)さんとかを見ていると、捕手が打てればチームにだいぶプラスになる。(攻撃面で)アドバンテージになるのを目指してやりたいです」と力を込めた。

秋季キャンプ第3クール初日のこの日は、ティー打撃などで汗を流した。今キャンプのテーマは打撃力向上。今季はゴロになる確率が高かったといい、ライナー性の打球を増やすことに注力する。「打球が上がるようなバットの入れ方だったりを打撃コーチと相談し、いろいろ試しながらやっています」と試行錯誤している。

バッテリーを組んだ守護神・松井裕樹投手(28)が前日8日、海外フリーエージェント(FA)権の行使を正式表明した。「投げるボールというのがすごい一流で、こっちの要求通りに精度高く応えてくれる投手だった。自分の中ですごいプラスになりました」と太田。「捕手目線で松井さんの一流のレベルを伝えることもできると思います」と若手投手に伝承する。

太田は大商大から18年ドラフト2位で入団。来季がプロ6年目だ。「僕が入団してから順位も3位以上になっていないので、リーグ優勝からの日本シリーズ出場が一番の目標ですね」。打てる捕手に成長し、チームを勝利に導く存在となる。【山田愛斗】

◯…日本野球機構(NPB)が9日、24年シーズンのパ・リーグの日程を発表した。楽天は3月29日に西武との開幕戦(楽天モバイルパーク)が決定。ホーム開幕は2年ぶり。また球団創設20周年となる来季は、東北6県で1軍公式戦主催試合を開催。今江敏晃監督(40)は「せっかく東北地方で、1つのチームでやってるので、それを大いに生かすべきだし、皆さんに応援してもらえるように。すごくいいことだと思います」と話した。