広島床田寛樹投手(28)は来季開幕投手を狙わずに、“2年後の開幕投手”を目指す。8日に来季日程が発表され、広島の開幕は敵地でDeNAと対戦する。今季チーム最多11勝を挙げ、DeNAには3勝1敗、防御率1・88、CSファーストステージでも好投した左腕は開幕投手の有力候補に挙げられる。だが「やりたいなというのもない。そこまでまだ自信がないというか」と謙遜する。規定投球回に到達したのは今年が初だったこともあり「僕の中では来年、今年ぐらいできたら(開幕投手を)やりたいなと思うんじゃないかなと思う。今年1年だけなので、そんなにやりたいというのはないです」と来季を大黒柱となる1年と位置づける。

 

今月はノースローで調整し、柔軟性を高めながら下半身を中心に筋力強化を図る。平均球速が昨季の145キロから、今季は142キロ前後に落ちた。肉体改造とともに、投球の軸となる直球に磨きをかける。「途中からスピードしか出なくなって、緩急がそこまで出なくなった。真っすぐの平均球速が上げれば、練習しようと思っている“森下チェンジアップ”が生きてくると思うので、平均数値を上げられればと思います」。2年後に胸を張って大役宣言できるよう、確固たる地位を築く土台をつくっていく。【前原淳】

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