目指すは、あの沢村賞左腕! 阪神門別啓人投手(19)が17日、ブルペンで今キャンプ自己最多となる111球を投げ込んだ。全て直球で威力十分。プロ入り後、ピッチング練習で100球以上を投じたことはないといい、試合でも9月22日ウエスタン・リーグのソフトバンク戦で102球を投げたのが最多だ。

「100球を超えても球の強さは変わらずに投げられた」。1軍先発ローテ入りを目標に掲げる左腕は、スタミナアップも課題。「200球近くは強さを落とさずに投げられたら。そのくらいの体力はつけたい」。すでに岡田監督から1軍スタートの内定が出ている来春キャンプでの投げ込みプランもちらつかせた。

杉山オーナーの隣でチェックした指揮官は「オーナーは『やっぱり門別はすごいな』言うとったな」とニヤリ。「今中みたいな投げ方するもんな」と中日で活躍し93年に沢村賞に輝いた今中慎二氏とダブらせた。「今中みたいな、軽く投げてるけどピュッと来るいうかな。一番ええあれよな、軽く投げて、おーん」。若きサウスポーも「予想以上にバッターから見たら速く見える球をもっと投げられたら」と呼応した。スケールは大きく成長してみせる。【中野椋】

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