来季の開幕ローテーション入りが内定しているソフトバンク有原航平投手(31)が1日、「開幕投手」に意欲を見せた。福岡県内で行われた選手会ゴルフに参加。ラウンドを終え、報道陣の囲み取材に応じた。「来年の開幕投手は頭にあるか?」の問いに「そうですね」と即答。さらに、こう続けた。「大事なところで投げたいと思っていますし、チームを勝たせられるような投球をしたい」。リーグ3連覇のオリックスとの3月29日の開幕マウンド(京セラドーム大阪)を見据え、日本ハム時代を含め自身3度目となる大役に意欲を示した。

1年間のフル回転も誓った。移籍1年目の今季は6月の交流戦から先発ローテーションに定着。10勝5敗、防御率2・31をマークした。終わってみれば、チーム唯一の2桁勝利で勝ち頭となったが、「(登板)試合数も少なかった。そこは、本当にずっと悔しいので。来年は開幕から1年間投げ終えないと、悔しさは晴れないと思う」と巻き返しを期した。

小久保監督はすでに有原とベテラン和田の開幕ローテーション入りを明言。新指揮官からの期待の表れでもあり、有原自身も意気に感じている。「指名して任せてもらっているので、その分、責任感も感じている。より一層、しっかり準備しないといけない」と気持ちを引き締めた。オフはペイペイドーム、2軍施設のタマスタ筑後で自主トレを行う。

「自分の力で取れたっていう試合をつくりたいので、もっと完投だったりを増やしていきたい」。今季は17試合に先発し、完投は完封勝利の1度だけ。4年ぶりのV奪還へ、有原は1試合を1人で投げ抜く覚悟でいる。【佐藤究】

【関連記事】ソフトバンクニュース一覧>>