丸佳浩外野手(34)がゼロから定位置を奪う覚悟でオフを過ごす。3日、NPO法人「カタリバ」が運営する都内の中高生向け施設を訪問。来季の外野3枠は白紙の状態で「他の人がどうとかは考えずにやってきたので、それは変わらないが、まずは自分がしっかり頑張る。いい刺激を受けながら、やれたらいいし、その中でレギュラーをとれるように頑張ります」と決意を示した。

主力組に免除されている秋季練習も、皆勤で参加を続けた。ベテラン長野、梶谷、成長著しい秋広、岡田、浅野らに加え、ドラフト3位で日立製作所・佐々木俊輔(24)が入団し、外野は激戦区になる。丸は今季121試合の打率2割4分4厘、18本塁打、47打点。巨人5年間で打率2割7分3厘、122本塁打、333打点の実績があっても、居場所の確立には競争を勝ち抜くことが求められる。

この日は、施設で中高生たちと一緒に食事をするなど交流。21年からは「丸メシプロジェクト」として、安打数と四死球数の合計×1万円を同NPOに寄付している。今季は94安打の42四死球。「活躍が、ここに対しての貢献にもなる。もっと頑張らないと。今年の数だと寂しいので1つでも多く」。さまざまな人の思いも背負いながら、グラウンドに立つ。【上田悠太】