阪神才木浩人投手(25)が来季の開幕ダッシュを誓った。今季は自身初の開幕ローテーション入りを果たしたが、2月の沖縄春季キャンプからハイペースの調整になっていたと振り返る。

「開幕して、4月末くらいで調子を落としたので。2月からアピールしないといけないと思って飛ばしていた。来年はある程度どういうボール(を投げる)かは監督も分かっている。飛ばさず開幕から(調子の)波を上げていけるように」

今季は開幕カードのDeNA戦(4月2日)で7回途中1失点で1勝目を挙げた。しかしその後は4試合白星から遠ざかった。4月の月間成績は防御率2・86ながら1勝3敗にとどまり、5月1日には出場選手登録を抹消された。「最初の1カ月くらい、いいピッチングできたら、ある程度波に乗っていけると思う」と反省を踏まえ、調整に臨む。

多忙なオフを送りながら、フィジカルのトレーニングなどに重点的に取り組んでいるという。最大の武器とする直球も、来季は毎試合の平均球速帯のアップを目標に掲げる。

「今年なら調子良くて152とか153。悪かったら140後半ぐらいでしたけど、来年は悪くても150は出るみたいな。そういう基準が上がれば、レベルとしても上がってくる」

状態の波を一定に保つこともテーマに掲げた。来季はピークを遅らせ、開幕から快進撃を狙う。【波部俊之介】