年末恒例の「言葉の力」をお届けします。担当記者たちの心に響いた野球人たちの声で2023年を振り返りましょう。

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▽巨人菅野智之「けがを美談にしてはいけない。もがいてた時期、苦労とかは1軍ならばいいかもしれないけど、2軍での調整、けがとかはない方がいいに決まっている。『その時があったから、今の自分がある』とかは、すごく聞こえのいい言葉に聞こえるかもしれないけど、やっぱりブレてはいけない」(5月31日の練習後、2軍でリハビリ調整を続ける中、第一線で戦い続ける右腕の信念がにじんでいた=上田悠太)

▽巨人秋広優人「マジすか? 運命? マジすか。へえ~すげえ! 」(7月23日のDeNA戦、球団史上初でNPBでは師匠の中田翔以来となる高卒3年目以内での4戦連発。試合後に記者から記録を知らされ=小早川宗一郎)

▽巨人浅野翔吾「初めは香川に帰りたいなと思ってた。友達と会いたいとかありますけど、その気持ちが全くなくなって、絶対このジャイアンツでレギュラーをとるって目標を決めてからは、戦う姿勢というか、弱音を吐くことがなくなった。そこは1つ成長できたかなと思います」(8月18日広島戦でプロ初アーチ。寂しがり屋な性格ながら、プロとしての覚悟をにじませた=小早川宗一郎)

▽巨人阿部慎之助監督「本年度は、アレで盛り上がっています。来年度はアレではなく“アベ”でいきたいと思います」(10月6日、監督交代会見で事前に温めてきたユニークな所信表明で“言葉の力”を発揮した=為田聡史)

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