ソフトバンク有原航平投手(31)が27日、ドクターKへの進化を誓った。今季はチームトップの10勝、防御率2・31の活躍を見せたが、奪三振74はキャリア最少。ペイペイドームでの自主トレ後に「今年は三振の数が少なかったのでもう少し取れたら」と開幕ローテーション入りが決まっている24年を見据えた。

15勝で最多勝を獲得した日本ハム時代の19年はキャリア最多の161奪三振。奪三振率8・82とともにリーグ2位だった。今季はその半分以下で打たせて取る投球スタイル。「ゴロを打たせるスタイルは変えないですけど」と前置きしたうえで「狙ったところでもう少し三振が取れたら。やっぱりバットに当たると何かが起きるので。もう少しレベルアップはできる」とハイブリッド化を目指すつもりだ。

まずは直球の質に磨きをかける。「球種を変えるつもりはない。真っすぐの質が上がれば、その分ほかの変化球も生きてくると思う。真っすぐが大事」。今季はストレートの平均球速が約147キロだった。「149(キロ)ぐらいまでもっていければ全然変わると思う。もちろん150(キロ)を目指したいですけど、無理のない範囲で少しでも上げれたら」。現在はペイペイドームや筑後で走り込みとウエートトレーニングに重点を置き、肉体のパワーアップを図っている。

年末年始も3勤1休ペースで自主トレに励む予定。「どこに行っても人が多いので家でゆっくりしたいとは思ってるんですけど、間で練習できたらなって感じです」。奪三振の増加へ、年の瀬も年明けも汗を流す。【只松憲】

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