22年オフに日本ハムから戦力外通告を受けた高山優希投手(25)が、現役引退を決断した。27日に放送されたTBS系の人気番組「プロ野球戦力外通告」で明らかになった。

大阪桐蔭出身で「怪物」「天才」などと呼ばれた高山だが「イップスに苦しんだ」とプロ6年で1軍出場は0。フォームを見失い、制球難で結果を残せなかった。

この1年間は無職でNPB復帰を目指した。今年9月には第1子となる愛娘が誕生。娘の存在がプロ復帰への原動力だった。「収入がないままやるのは1年が限界。だからこそ死に物狂いでやるしかない」と12球団合同トライアウトに臨んみ、打者3人に対して2三振を奪ってアピールした。

四国IL・高知から声がかかったが、NPBからのオファーはなく「1週間ぐらい考えた結果、野球選手としては区切りをつけようかな」と現役引退を決断した。妻には「一緒に戦ってくれたからここまで頑張れた。これから野球選手としては区切りをつけるけど、新しい人生を一緒に歩んで行けたら。ありがとう。これからもよろしく」と感謝。今後は広告関係の仕事に就くことが決まったといい「大黒柱として稼げるように頑張ります」と語った。

◆高山優希(たかやま・ゆうき)1998年(平10)5月17日、大阪府生まれ。大阪桐蔭では1年秋からベンチ入り。2年秋の明治神宮大会4強。16年ドラフト5位で日本ハム入団。1軍登板はなく、19年オフに育成契約を結んだが、22年に戦力外通告を受けた。今季は関西独立リーグの堺シュライクスでプレー。181センチ、86キロ。左投げ左打ち。

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