DeNA佐野恵太外野手(29)が、クローズドスタンスだった打撃フォームの改造に着手する。

今季はレギュラー定着後、自身ワーストの打率2割6分4厘、13本塁打、65打点。自身の打撃を省みる中で「そろそろ、クローズドスタンスをやめようかなと。大きく変えるならこのタイミングかなと思いましたし、何も失うものだったり、怖いものはないという思いです」と話した。

シーズン最終盤での負傷離脱が、大きな決断に至るきっかけだった。9月30日のヤクルト戦(神宮)で右有鉤(ゆうこう)骨を骨折し、10月5日に手術。「けがの功名じゃないですけど、けがをして1度見つめ直すというところで」と日本シリーズでの電撃復帰を目指し、懸命にリハビリに励む中で大幅な打撃フォーム変更に挑戦する意思を固めた。

試行錯誤し、2024年版の打撃フォームを作り上げる。クローズドスタンスにした理由を「自分のできる最大のパフォーマンスというところであの形に」と説明。自身初の首位打者を獲得した20年から3年連続3割超えを記録した。「しっかりトレーニングして、自分の理想に近づけるようにやっていきたいです」。新たなスタイルで安打を量産する。【久保賢吾】

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