故郷フィリピンの存在が守護神奪回へのエネルギーになる。DeNA山崎康晃投手(31)が6日、同僚の三嶋、石田、伊勢、入江、石川らとの「チーム厚木」自主トレを公開。恒例行事の白山(標高284メートル)を登る“山登りトレ”からスタートし、キャッチボール、ノックなどで始動した。

昨季はシーズン途中に守護神から中継ぎに配置転換された。「守護神奪回」を目標に掲げる右腕は、10年目にして新たな引き出しを模索する。直球とツーシームを軸とするスタイルに第3の球種としてスライダーを特訓。「決め球には使えないのが現状。追い込んでから頼れるボールを、自信をもって投げたい」とテーマに掲げた。

新シーズンを心待ちにする。昨年末、21年に亡くなった母ベリアさんの故郷フィリピンを訪れた。幼少期以来の訪問で、母の遺骨を届けるとともに祖母や親族にも再会。大所帯での食事会には32人が集まった。フィリピン人の平均月収の2倍近くとされる約8万円分を感謝を込めてごちそうし「いい機会になりました。母が育った環境を見て、もっとハングリーにやらないといけないと思いました」と原点を見つめ直した。

通算250セーブまで残り23セーブに迫るが、守護神の座を争う立場であることは理解している。「挑戦者のつもりでどんどんアピールしていきたい」と、キャンプイン初日の2月1日からブルペンでの猛アピールを予告した。【小早川宗一郎】

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