中日石橋康太捕手(23)が鉄人ボディーへの進化から正捕手取りに挑む。

ナゴヤ球場で筋トレ、打撃練習などの自主トレを継続中。7日は「1年間ケガをしないで、いいコンディションのままフルに戦えるように」と決意表明。今月下旬に同期で同学年の根尾と鳥取県のトレーニング施設「ワールドウィング」で合同自主トレすることを明かした。

「ワールドウィング」では50歳まで現役を続けた山本昌、通算1002試合登板で407セーブを積み上げた岩瀬などの中日先輩勢や、日米で数々の大記録を達成したイチローが体を鍛えた。「中日には1軍にも2軍にも、沖縄北谷にも器具がある。たくさん勉強していいモノをつかめるようにしたい」。同施設が薦める初動負荷理論のマスターに目を輝かせた。

昨オフに右肘と左膝を手術。昨季は開幕から出遅れたものの、6月に1軍昇格後は故障離脱した正捕手・木下の代役を務めた。自己最多の39試合に出場し、初アーチを含む2本塁打9打点、打率2割5分7厘で今オフの侍ジャパンにも初招集された。鳥取トレは「ケガ防止が一番」。リタイア阻止で、今シーズンへ弾みをつける。

鳥取入り前には柳が主催する宮崎・都城自主トレにも参加予定。「投手としっかりコミュニケーションを取って、(自分を指名する投手が)1人でも多く出るように、もっと信頼されるようにしたい」。投手陣の自主トレに野手として初参加する。

木下を筆頭に宇佐見らも控える正捕手争い。辰(たつ)年生まれの年男が、鉄人ボディーで正捕手取りを狙う。【伊東大介】

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