広島末包昇大内野手(27)が9日、鹿児島市の最福寺で初めて護摩行に臨んだ。

前日までともに沖縄で自主トレを続けていた堂林と並び、2メートルを超える高さまで燃えさかる炎を前に真言を唱え続けた。「火が大きくなるにつれて気持ちが折れかかってきていたんですけど、やってやろうという気持ちがどんどんどんどん大きくなっていった」。2年目の昨季は初の2桁本塁打を記録するも、レギュラーを奪うまでは至らず、本人の中では悔しさばかりが募った。

4日から始動したカブス鈴木との自主トレでは、股関節の動き、使い方に重点を置いてやってきた。昨年に続く合同トレを一時抜けてでも、自ら志願した荒行に臨んだ。「わざわざ自主トレを抜けてこっちに来ているので、得るものを持って帰らないことには来た意味がない。来て良かったと思えるような3日間にしていきたいです」。11日まで続く護摩行で何かを見つけ、沖縄へ戻るつもりだ。

【関連記事】広島ニュース一覧