阪神井上広大外野手が、セ界の主砲のもとを渡り歩いて進化する。鹿児島・鹿屋市内でDeNA牧、大和、益子と自主トレ中。今オフは3年連続となる巨人岡本和との自主トレを終えたが、「もっと得るものが1月の間で何かあると思った。セ・リーグの右打者を見ている時に牧さんがいたので」と貪欲に弟子入りした。

DeNAでもプレーした山崎憲晴2軍打撃コーチから、DeNA藤田一也育成野手コーチに連絡を入れてもらい実現した。「打点の稼ぎ方とかも含めて勉強したくてお願いしました。いいものを提供してもらって自分の形に少しでも変えられれば、岡本さん、牧さんとは別のオリジナルのものができると思う」。本塁打王の巨人の4番から最多安打&打点王のハマの4番への豪華自主トレ行脚。高卒5年目、外野両翼の定位置奪取へ向け、決意は固い。

この日は人体骨格模型を前に体の鍛える部分をイメージし、木刀を扱うトレーニングを実施。キックボクシングで全身の連動性を確認する特訓にも打ち込んだ。「やっぱりすごいものを感じる。当たった時の打球音もすごい」と牧も驚くポテンシャルを誇る。春季キャンプは1軍スタートが決定。「1年間を通して戦力になれれば」と気合を入れた。【中野椋】

▽DeNA牧(井上について)「今年はやってくれるんじゃないかと思いますし、井上くんが出てきてくれたら阪神はすごくいいんじゃないですかね」

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