中日松山晋也投手(23)が22日、オリックスのレジェンド直伝のフォーク取得に意欲を見せた。20日までオリックス平野佳寿投手(39)の自主トレに初参加。この日はナゴヤ球場で初練習を行い、約90球の打撃投手などで汗を流した。

6日間の平野佳塾では、オリックス比嘉、西武増田らとリリーフ談義も。その中で平野佳に教えを乞い、フォークの握りを伝授された。松山自身もフォークを得意球にするが「平野さんのはシンカー気味に落ちる。僕はジャイロ系に落ちるフォーク。カウントを取る用と三振を取りに行く2種類にしたら、打者も嫌だと思う。投げてみて感覚が良ければ」と目を輝かせた。

松山は昨季途中に育成から支配下に昇格し、155キロ直球とフォークを武器に36試合に登板。必勝リレーの一角を担い、1勝1敗17ホールド、防御率1・27とブレークした。今季はセットアッパー定着へ、史上4人目の日米通算250セーブの守護神の宝刀の助けも借りる。

自主トレ中は、平野佳らを質問攻めに。10問以上の質問と答えをノート2ページにびっしりと記入した。「長く野球をやるには秘訣(ひけつ)がある。引き出しとして持っておけば、絶対損はしない。平野さんを追い越すように、やっていきたい。いい刺激、すごく勉強になった」。熱血セットアッパーがレジェンドらに学んで作った“バイブル”を手に、プロ2年目のジンクスを打破する。【伊東大介】

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