阪神才木浩人投手(25)がOB藤浪のメッツ入り決定に発奮した。高卒入団、長身右腕と共通項も多く、阪神では6年間共闘。背中を追いかけてきた師匠的存在であり、「越えるべき壁」とも自認する。このオフも食事をともにし、メジャーの話、米国の話をたっぷりと聞いた。

「どこのチームになるか分からないけど(メジャーに)決まるとは思っていたので。藤浪さんならしっかり準備してやっていると思う。活躍を願いながら、自分も負けないように、一緒に頑張っていきたい。参考になる話がすごいあったので、参考にしながら今年やれたらと思っています」

この日は自らも健在を示した。宜野座キャンプで初めてブルペン入り。沖縄入り直前に体調を崩して足踏みしていたが、もう全開だ。捕手を座らせ、伸びのある直球を20球投じた。「ボールの回転も、投げる感じもよかった」。当初、懸念されていた体の状態は「だいぶ戻っているので全然問題ない」と力を込めた。

次の投球練習は中2日以上空けて、第2クールからペースアップしていく。岡田監督は「(体調不良が)早い時期でよかったけどな」と昨季8勝の若きエース候補に厚い信頼を置く。才木は「第2クールからはちょっと力も入れて、投げていきながら上げていけると思う」と強調した。藤浪先輩に負けじと、戦闘態勢を整える。【柏原誠】

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